松之山温泉で薬湯と地酒と美食に酔いしれる

新潟の中でも雪深いエリアである十日町。初雪の直後に雪景色を求め新潟の旅に出かけました。今回の旅は日本三大薬湯のひとつとして名高い松之山温泉へ。名湯につかりながらの、体も心も満たされた充実の旅となりました。


■新潟の宿 その1『酒の宿 玉城屋』

松之山温泉で創業100年以上の歴史を持つ『玉城屋』。四代目と代替わりし、2018年3月に、客室やレストランをリニューアルし、名前も『酒の宿 玉城屋』として新たなスタートを切りました。改装した客室は「椿」と「憩」の2部屋。どちらも内湯のあるお部屋です。

今回宿泊した「椿」は、53平米ほどの広さがあります。寛げる居間スペース、快適な眠りを約束してくれるベッドペース、そしてお部屋についた温泉です。お風呂にはシャワーブースもついているので快適です。

居間スペースは、畳になっているので布団を引けば4名まで宿泊可能。女子旅はもちろんのことファミリーでの宿泊もOKです。お風呂の合間にお酒が飲めるよう、グラスやおちょこも用意してあり、まさに酒を堪能できる宿。あとは寝るだけなんだから新潟地酒をじっくり堪能できること間違いなしです。

別途スペースは独立しているので眠りを妨げられることもありますせん。内風呂との仕切りとして設置されているブラインドを上げれば、柔らかな光がベッドスペースまで差し込みます。滑らかな木彫りの床になっていているので裸足でも気持ちよく過ごせます。

宿泊したのはこちら

『酒の宿 玉城屋』特別室「椿」


■新潟の宿グルメ その1『酒の宿 玉城屋』

『酒の宿 玉城屋』の料理は、ミシュラン二つ星フレンチ『Restaurant Ryuzu』や『ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション』などで修行した、栗山昭シェフの作る本格的フレンチで、また新潟食材を使い作り出す「里山キュイジーヌ」へとなりました。新潟食材はもちろんのこと、雪深い新潟ならではの保存食や雪で熟成されることで旨味を増した野菜等使い、新潟ならではのフレンチを作り出します。

メインのお肉は地元を代表するブランド豚、妻有ポークを使うことが多いようですが、この日は白根で網獲りの真鴨をいただきました。どれもしっかり基本を押さえたフレンチで、料理から栗山シェフの真面目なお人柄が伝わってくるようなお料理ばかりでした。

ペアリングをするのは新潟の地酒。県内に約90あるという新潟の酒蔵から買い付けたレアなお酒もたくさん用意されています。
この日は高千代酒造「豊醇無盡たかちよ」純米大吟醸のスパークリングからはじまり、青木酒造「雪男」純米酒、久須美酒造「清泉」越淡麗 純米吟醸、越の鶴「壱醸21・twenty one」純米大吟醸・無濾過原酒、白瀧酒造「 白瀧」 純米吟醸 山廃仕込、松乃井酒造場「オンナの辛口松乃井DYNAMITE DRY」、新潟銘醸「琥珀の時空」など、個性豊かな地酒をペアリングしてくれました。年間3万本もワインを試飲するというソムリエのセレクトしたワインもありますので、温泉に浸かってゆっくりと食事するなんていう贅沢が叶うお宿です。

◇ペアリングメニュー◇

・ワインと日本酒のMIXペアリング(ワイン2種と日本酒5種) 10,000円/人

・新潟地酒ペアリング(新潟地酒7種)7,000円/人

・新潟地酒ハーフペアリング  4,000円/人 (全体で一合となるよう一口ずつ用意)

・ワインペアリングコース(5種類) 10,000円~15,000円/人

その他、新潟地酒利き酒セット1800円、グラスワイン、ボトルワインなどもあります。


いただディナーはこちら

『酒の宿 玉城屋のディナー』

新潟県十日町市松之山湯本13

025-596-2057

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■新潟の宿 その2『醸す森』

玉城屋の四代目が、地元の施設の再生に取り組んだ、和室やベッド(ダブル、ツイン)のあるお部屋の他にドミトリーもあるホテルです。こちら醸す森では、ワインを中心にラインナップ。年間3万本のワインを飲んでいるという強者ソムリエがセレクトしたワインが楽しめます。エチケットもユニークなものもあり楽しいのです。

今回宿泊したのはダブルルーム。再生物件なので簡易ですがその分お値段も安い。素泊まりなら6000円です。しかもお風呂はじょうんの湯を源泉としている温泉ですので、思い立ったら予約して泊まりにこれる気軽さです。お部屋にお風呂やトイレや水回りはありませんが、浴衣、歯ブラシ、タオルは設置してありますのでご安心を。

宿泊したツインルームはこちら

『醸す森』ツインルームと共用スペース


■新潟グルメ その2『醸す森』

『醸す森』の食事は4000円とリーズナブルですが、中身はしっかり満足できる内容となっていました。新潟食材を使い、貯蔵することで旨味を出したり、足りないものば全国から仕入れて作り上げています。一見色鮮や鮮やかなフレンチですが、味噌や胡麻などを使い少し和風のテイストも。世界各地のワインとペアリングでいただきます。

料理は7品4000円。現在6000円のメニューも検討中だとか。

ワインは、ペアリング4000円、ハーフペアリング2000円。


いたいたディナーはこちら

『醸す森』のディナーとワインペアリング

新潟県十日町市松之山黒倉1879-4

TEL.025-596-2200

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■新潟観光

十日町では二つの代表的な観光地をめぐりました。ちょうど初雪の後だったので、真っ白な雪景色。ちょっと寒いですが、まるで雪の精が住んでいるような素敵な光景に巡りあえました。

まるで美人のようにしなやかなブナのような群生林。ここにいるとなんだか自分も妖精になった気分になれそうです。少し奥へ進むと池があります。ここがメインの撮影ポイント。インスタ映えの写真は是非この池に移った美人林を撮影してみてください。


『美人林』

十日町市松之山松口1712-2付近

松之山森の学校「キョロロ。」に隣接

いつも新潟に来ていながら、見ることが出来なかった棚田の風景。以前はポストカードで我慢していましたが、やっと自分の目で見ることができました。冬は通行止めになり途中から歩いていかなければならないとのことですが、今回はぎりぎりセーフ。棚田が見渡せる場所まで車で行くことができました。棚田に氷が張ってまたそれが雪の色とは違いコントラストがあってキレイ。素敵な雪国の景色を見ることができました。


『星峠の棚田』

新潟県十日町市峠1513

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■新潟グルメ

最後は新潟に来たらべなければならない「へぎそば」です。
まるで自宅を改装したかのような3階建ての民家がお店になっています。
無農薬の自社農園栽培の蕎麦粉を石臼で自社製粉しています。汁は焼津のかつおぶしと長岡越路町の醤油で作り、のど越しのよいへぎそばを程よく食べる濃さ。蕎麦もつゆも風味がよく、どちらかというと品のよい「へぎそば」でした。またくるみを汁の中に割って食べるのは初めて。楽しくいただきました。

『そばや清兵衛』

新潟県十日町市真田丙1896-2

0257571298


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いい湯につかりお肌もつるつる。これに美味しいお料理とお酒があれば言うことなしです。

雪の新潟を心行くまで堪能した美食の旅となりました。

sakura-beautiful's  美食の旅

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